こんにちは^^ラフマリのこうせいです。
さて、今日の久留米の結婚相談所ラフターマリッジのラフマリ日記は、久しぶりに「婚活で疲れたときは、本を読もう」シリーズです^^
大好きな小説家さんの一人、池井戸 潤さん
池井戸さんは、私が大好きな小説家さんの一人です。
もう、今では多くの方が耳にしたことのある作家さんだと思います。代表作はたくさんありますが、昨年ラフマリ日記でも紹介した池井戸さんの「陸王」は、ドラマでも大ヒットしました。
今回紹介する「空飛ぶタイヤ」は、タイヤ脱落事故と大手自動車メーカーのリコール隠しをテーマにした作品です。
空飛ぶタイヤ/池井戸 潤さん
今日ご紹介する池井戸さんの小説は、「空飛ぶタイヤ」です。
すでに単行本やドラマ化もされたことがあるので、知っている人も多いと思います。作品としては10年以上も前の作品です。にもかかわらず、今月15日からTOKIOの長瀬さん主演で映画が上映されます。
そんな「空飛ぶタイヤ」は、まさに池井戸小説の真骨頂ともいうべき、名門巨大企業VS弱小運送会社の戦いが描かれた小説です。幾多の苦境や困難を乗り越え、胸が熱くなる爽快なラストは、秀逸です!
物語の簡単なあらすじ
小さな運送業者「赤松運送」のトレーラーのタイヤが走行中に突然外れてしまい、そのタイヤが偶然その近くを子供と一緒に歩いていた母親にぶつかり、母親が亡くなってしまったころから物語が始まります。
タイヤが飛んだ理由は、赤松運送の整備不良だと警察から追及され、また世間からは罵倒されます。その影響で取引先や取引銀行が手を引き赤松運送は窮地に陥ります。でも社長の赤松は、自社がトレーラーの整備を怠ったことはないので、もしかするとトレーラー自体に欠陥があったのでは…?と考えるようになります。
自動車会社、銀行、警察、記者、被害者の家族、そして「容疑者」となった赤松と赤松の家族を巻き込み、事故の真相に迫るエンターテインメントです!
本当に、これでもかというくらい困難が次から次に押し寄せてくる展開に、どうやってこの窮地を脱するのか。一気読み間違いなしです。
運送会社2代目社長、巨大企業のエリート社員、そして銀行員
この物語の軸となる、3人の主要キャストを紹介します。
- 運送会社の2代目社長/赤松
物語の主人公。実直で熱血漢であり、時にはキレかかることもある熱い男です。ただ、自分が間違っていれば素直に謝り、作中で会社が倒産しかけているときに、会社を去る社員に対しては感謝の言葉を語り掛ける場面も。
赤松は会社の社長でもあり、子供が通う学校のPTA会長も務めている。作中は社長として、PTA会長として、そして父親としての奮闘が描かれています。
今月上映の映画では、長瀬智也さんが演じます。
- 巨大企業のエリート社員/沢田
赤松が対峙する巨大企業の社員。沢田が所属している部署はカスタマー戦略課、役職は課長です。沢田は、自分が大企業に勤めているというエリート意識が高く、赤松のことを鼻であしらう嫌な男です。
でも、作中沢田の別の一面も描かれていて、だんだん読み進めていくといつの間にか沢田のことも応援したくなるかもしれません。沢田の奥さんも、素敵です。
今月上映の映画では、ディーン・フジオカさんが演じます。
- 池井戸小説に欠かせない銀行員/井崎
井崎は営業本部所属のバンカーで、沢田が勤めるホープ自動車などホープ系列の企業を担当しています。しっかりと企業の内面を見極めることのできる、優秀なバンカー。
今月上映の映画では、高橋一生さんが演じます。
実際に起こった「リコール隠し」が題材かも?!
本書で描かれているタイヤ脱輪事故は、おそらく題材にされている似たような事故が実際にありました。
2002年、三菱自動車工業の大型トレーラーのタイヤが外れ、ベビーカーを押していた母親を直撃し、母親は死亡してしまいます。また、メーカー側の「リコール隠し」も本書と共通しています。
間違いなくお薦めの1冊です。映画も見に行こうかな。